フエの皇帝霊廟を歩く
昨年9月から始めた旅のブログですが、今年も思い出をここに書き残していきたいと思っています。ここはヨーロッパ旅行のサイトですが、2年前の1月に出かけた”ベトナム中部の旅”を思い出しながら書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。
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ずっと憧れていたフエは阮朝(グエン朝)の都。「賞賛すべき建築上のポエム」と語られる。ベトナムの京都、奈良といったところかな。
皇帝霊廟を歩く~
ベトナムには「死はあの世にある本当の人生への旅立ち」
という死生感がある。そのために自分の死後の住まいとして自分の理想とする形の廟を造った。
まずは第12代皇帝カイディン帝(啓定帝)の廟。
仏の搾取に苦しむ国民から「仏の保護下で贅沢な暮らしをしている傀儡皇帝」と見られ、その評判は芳しいものではなかった。
1922年、カイディン帝(啓定帝)はマルセイユ殖民博覧会に出席のため仏を訪問するが、その際に見た大型建造物に多大な影響を受け、特に命じてバロック様式にさせるなど、その姿勢は親仏的傾向が強い。また、1923年には自身の陵墓建設のために増税を命じ、多くの批判を受ける。
長い階段を上ると兵士が迎えてくれる。
『天定宮』
『碑亭』
建物の中は、磁器やガラスでキレイに装飾されている。
日本のビール瓶の破片を使った装飾もある。
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天井
玉座には金箔像が置かれてありその下にはご遺体が安置されているという。
等身大の皇帝の彫像。
ガイドのハイさんは事細かく説明してくれる。”地球の歩き方”には載っていない
ことも。
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「カイディンていは★おかまでしゅ。 ★おかまだから、おきさきがたくさんいても きょうみない。こどもできだけど かおにてない」となかなかマニアック。
「★おかま、おかま、おかまのこうてい」とおかまいなしに繰りかえす、ハイさんの声が帝廟に響き渡った。
次は13人の歴代皇帝の中で在位期間が35年と最も長かったトゥドゥック帝廟。
西洋文化を嫌い、中国文化とベトナム文化と混在した建築様式で造られている。広々とした別荘風の帝廟で自然との調和が素晴らしい。
『謙湖』
『玉座』
王宮は現世の都。
廟は魂の都。
ベトナム戦争中はベトコンが王宮に拠点を置いていたためフエはアメリカ軍によって爆撃と砲撃を受け多くが破壊された。侵略者が残した傷跡を今も修復する努力や今も続いている。
お立ち寄り下さりありがとうございました。