てるみくらぶが破産を申請し決定を受けたそうだ。旅行業界では、過去4番目の大型倒産だという。負債総額は約151億円。債権者総数は3万6266名、うち一般旅行者は3万6046名にのぼる。格安低料金で売っていた会社にしては天文学的数字のように感じる。
　ハワイを中心にグアム、サイパン、韓国、台湾など、一般個人向け格安海外パッケージツアーを企画していた。特に、オンラインでの格安旅行販売を得意とし、知名度を高めていた。

                       

　　私はてるみくらぶを三回利用している。
　最初は友人夫妻とベトナム中部、二度目は相棒とスペイン・バスク、三度目は一人参加でのポーランド。

     

                                    
　一度、友人とてるみくらぶの安さに飛びついたものの、不安になってすぐキャンセル
してしまった事もあったが、友人の娘から「なんでキャンセル？てるみくらぶ悪くないよ」と言われて「おお～そうなの。そうなんだ」と後悔したこともあった。もちろん返金もスピーディーで電話の対応も親切丁寧だった。

　ベトナムも、バスクも、ポーランドも満足いくツアーだったし、正直どこに儲けが
でるのか？土産物屋には一切寄らないのも有難くて、ツアーの嫌いな相棒もてるみだけは
ＯＫだった。

 　格安海外旅行の浸透やオンライン経由での販売拡大を追い風に業績を伸ばし、平成23年9月期の売上高は約130億円を計上。その後、売上は一進一退をたどったが、グループ
会社からの事業移管などを進めて平成28年9月期は過去最高の195億9600万円を売り上げていた。
 　しかし、格安旅行会社の過当競争などから収益は低調に推移し、ハワイやグアム、
サイパンなどに設立した現地法人や国内の事業拠点の拡充などが資金負担となっていた。また、安値販売による収益悪化に加え、テロの頻発による海外旅行マインドの低下などもあって、資金繰りは限界に達した。

 　         3月27日午前11時30分から国土交通省記者クラブ
               （国土交通記者会）で会見を開いた。
　　　　　*******************************************
      ツアーなどの手配は中断し、一部の旅行代金は返せない見通し。
    １件に複数の参加者がいることが多く、影響を受ける旅行者は８～９万人に
    のぼる可能性がある。
       東京都内で記者会見した山田千賀子社長は「関係者のみなさまに多大なる
     ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。ホテルや交通機関
     などへの支払いが滞り、申込者が利用できなくなる恐れがあるため、発券済み
     航空券を使った渡航は中止するよう呼び掛けている。
   
      山田社長によると、格安ツアーのネット販売に陰りが出て、約２年前から新聞
     広告に力を入れ始めたが、経費がかさんで資金繰りが行き詰まった。航空券の
     発券に必要な航空会社側への支払いが２３日、できなかったという。

          

発券トラブル相次ぐ「てるみくらぶ」破産　同社が会見（2017年3月27日）

　　　　　　　*********************************************

        旅行が好きだけれど潤沢な資金があるわけではない私。格安ツアーを提供してくれる
てるみくらぶは本当にありがたかった。スペインでは「てるみちゃん。てるみちゃん」と親しみを込めて呼んでいたおばちゃまがいました。今回の旅が145回目だと言ってました。年に何回もてるみのツアーに乗っている方でした。てるみはリピーターが多いの
ですね。ほかにもてるみちゃんファンが大勢いらっしゃいました。

　　私の場合は「台所が火の車なのに丁重なおもてなしをしていただいてしまった」
という感じです。てるみちゃんの大盤振る舞いの恩恵に預かったというわけです。

　　すでに代金を支払い、楽しみにその旅行を待っている方々～本当にお気の毒だと思います。支払った代金が戻って欲しいと思います。

　　それにしてもここまで傷が深くなる前に手立てはなかったのだろうか。経営者の責任が大きいのではなかろうか。こうなることがわかっていて
直前まで募集を行い代金を振り込ませたこと～
泥棒ではないですか。