来たぞ! モンサント~石の村!
6月5日
昨日 ホステルのチェックインの時、今日のモンサント行のタクシーの予約をお願い
していた。タクシ―は約束の時間通りに迎えに来てくれた。巨体で強面の運転手さん。
まず乗り込む前に値段交渉。”地球の歩き方”には往復で現地2時間の待ち時間をいれて
70ユーロ程度とあったが、85ユーロと言ってきた。相棒は首を横に振っている。この街
はタクシーの数も少ないと聞いていたので交渉決裂したらモンサントに行かれなくなっ
てしまうのではと心配になった。最終的に75ユーロで握手。
待ちを抜けて、しばらくするとオリーブやコルク樫が茂る平原に大きな石を見つけた。
運転手さんが前方に見える山を指し「あれがモンサントだよ!」と教えてくれた。
まず13c テンプル騎士団の城塞の址が残る山頂を目指します。
体力があるか不安。
サン・サルバドール教会
ここは宿泊施設とお土産やさんと兼ねているようです。
ただただ登った。途中、数組の観光客に会ったが、頂上に着いたときは私たちだけ
だった。「来ちゃった、来ちゃった」相棒の希望の地だもの、タフな道でも頑張った。
山頂は19cの爆発事故で城壁の一部が残っているだけ。
天気に恵まれたこと、足を滑らせなかったこと、転ばなかったことに感謝。
相棒の万歳!写真を撮った。
石棺だと、どなたかが教えてくれました。
小さいのは子供用だと。
山を下りながら巨岩を利用した家を見て歩く。(写真少なくてすみません)巨岩は
御影石の岩盤に何万年もの年月の間に、石が風化してできたもの。丸い石を利用して
家が造られている。屋根に重石がのっていると思うと怖くておちおち寝ていられない。
歩いていて村人に出会ったのはお年寄りばかりだった。日曜だから子供の姿があっても
良さそなものだが…
手をつなぎ歩く老夫婦を見かけた。坂の石畳を散歩だろうか。
カフェにさっきの老夫婦が入ってきた。旦那さんは目が不自由な方だった。奥さんは
杖をついていたが、それでも旦那様を精一杯支えていた。お菓子を頼み、旦那様の手
を取るとコーヒーカップの取っ手に持っていく。その動きはとても自然で手慣れたも
のだった。この秘境と呼ばれる過疎の村で生きているお二人をずっと眺めていたかっ
た。
ルカーの塔
ただいま工事中ですね。
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ポルトガルには”時間の流れから取り残された村”とキャッチフレーズがついて
いる★モンサラ―シュ(Monsaraz) 『鷹の巣』と呼ばれる天上の村★マルヴァオン
(Marvao)。その二つの村にもいつか行ってみたいと思う。
実際は高齢化が進んで、すでに村そのものに村人の生活はないという。
★モンサントは最後の秘境だったのかもしれない。
最後まで読んで下さりありがとうございます。