ムイントボンのお出かけ日記(3)「海辺のカフカ」赤坂ACTシアター
6月4日 「海辺のカフカ」東京凱旋公演
赤坂ACTシアターに行ってきました。
チケットを取ったのは今年の2月で、やっとこの日がやってきたという感じ。懸賞で当たったのなら相棒も同伴してもいいのだが大枚をはたくものだから本当に好きでない人にはもったいない。
平日だから客はおじさんが割と目立ち、おばさんも多くて、舞台の後はバックステージツアーなどもあったようでした。
村上春樹の原作も読んでいないし、ハルキストでもないし、★あらすじを何度読んでもいまいち理解しがたいし…
蜷川幸雄演出で2012年初演以来、国内はもちろん海外でも好評を博したという舞台は一体どんなもんだろう?というミーハー的な動機です。
『海辺のカフカ』
『ストーリー』
「僕」田村カフカは15歳の中学3年生。父親にかけられた呪いから逃れるために家出を決心する。東京発の深夜バスを四国の高松で降りる。少年は高松の図書館で出会った大島に助けられ、やがて図書館で寝泊まりするようになる。
そこには幼い頃に自分を捨てた母かもしれない?館長の佐伯がいた。
ナカタさんは猫と会話ができる知的障害のある不思議な老人であった。通称「猫殺し」の男を殺害し、東京を離れた。ナカタさんは星野というトラック運転手の車に乗り四国へ向かう。
それぞれの運命は、やがて交錯していく。
最後はカフカは現実へ戻ることを決意し東京へ帰っていく。
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舞台上には大きな透き通ったアクリルケースがありトラック、自動販売機、図書館、ホテル、ネオン街、ねこ殺しの部屋、などのセットが音もなく黒子の手により移動して場面の展開する。そのアクリルの枠組みが舞台の上を行き来することで、あっという間に時空が変わり、私のような理解力の乏しいものにも、話の展開が整理できて誠にあり難い。枠組みの動きも芝居だという。蜷川さんならではの演出だと感心した。
謎めいた過去を持つ、もしかしたらカフカの母親かもしれない佐伯という図書館の女と青いドレスで歌う15歳の少女の二役を演じる寺島しのぶさん。
初演は柳楽優弥さんが15歳のカフカ役を。
2012年の初演は田中裕子さん。次は宮沢りえさんも演じて好評だった。今回の寺島しのぶがなかなかいい。まず地声とは全く違う発声で演じていたと思う。この難役をこなせる女優さんはそうはいないと思った。大好きな女優さんだ。
カーテンコールには蜷川さんの写真を持って出てきた寺島さん。「この劇場の中に蜷川さんがいるはずよ」といった動きをされていた。
役者がそれぞれ挨拶をした後に黒子がどどっと出てきた。その数20名ちかくいただろうか。枠組みを移動していた陰の役者たちにもBravo!だ!
最後に観客は立ち上がって拍手が鳴りやまない。
難解なお芝居ではあったけれど、私なりに楽しめた舞台でした。
TBS
開場までの時間は↓↓↓ ここでお茶して待ちます。
「わたし 定時で帰ります」好きなドラマです。おばーちゃんですが。笑。
最後まで読んでくださりありがとうございます。拝。