杏さん頑張れ!(22)私の「ごちそうさん」父からの手紙の巻
杏さんは私の大好きな女優さん。
とても知的で頑張り屋さんなことは誰にも知られたこと。
朝ドラは続いて観たことはなかったが2013年の「ごちそうさん」だけはずっと
楽しみに観ていた。お料理もとても興味があったし、録画もして永久保存して
いる。
夫役の東出さんと結婚されたのには驚いた。それから3人の子供さんにも恵まれ
幸せな日々を送られているものとばかり思っていたがこのたびの悲しいニュース
には杏さんの気持ちを思うと憤りを覚えた。
いろいろな情報が毎日ネットやメディアで騒がれているけれど周囲の人間があれ
やこれやと詮索してものを言ってはいけないのだろう。解決するのはお二人、
いや幼い子供さんたちを含めて5人のご家族。
しっかりとした彼女であっても気持ちは揺らいでいることと思う。
ゆっくり、周りに影響されずにじっくりと考えて下さい。
幼い子供たち3人の子育てとお仕事の両立は大変だと思う。周りにお手伝いして
下さる方、優しい人がいっぱいいて下さることを祈ります。お母さんは元気でな
くてはいけません。どうぞくれぐれも御身大切にしてください。
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2013年の朝ドラ放映と共に書いた私の「ごちそうさん」という日記を
引っ張りだしてきましたので載せます。
私の「ごちそうさん」〜父からの手紙の巻
2013年12月28日に書きました。
東京から大五(お父ちゃん)、おかーちゃん、弟がやってきた。
《今日来る!っていうのに忘れちゃって、希子に言われて初めて気が付く
なんて、め以子ちゃんのそういう暢気なところ、信じられないよ》
両家のご挨拶の時、和枝姉さんがお嫁に行ったことを初めて聞かされ
お父ちゃんは、
「大事なことなんにも言わないんだ!何にも聞いてない!」と怒リ出す。
死んだと聞いていた西門家のお父さん(正蔵)が生きていると知って、
怒りは最高潮に。
《牛鍋を囲んでとても和やかだった食卓でめ以子がうっかり口を
すべらせてしまうんだもの。》
「娘の嫁入り先のことにグダグダ首突っ込んでも仕方ないだろ。逆の立場
だったら『ふざけんな!』って怒鳴るでしょうな」とおかーちゃんは諭す。
《おかーちゃんの言うとおりです。余計な口出しはダメですよね。でもめ以子
がずっと女中扱いで祝言も挙げて貰えないのにも文句も言わず我慢していた
お父ちゃん。それが爆発したんだよね。でも何でも知っておきたい世話好きな
タイプなことは確か。》
翌朝、お父ちゃんは長屋に正蔵を訪ねる。正蔵は「始末の料理」を
振る舞い、二人は呑んで意気投合。
仕事で悩む悠太郎への相談にのってやって欲しいと正蔵に頼む。
大五を迎えに行った悠太郎は二人で呑んで、これまた意気投合。自分の
揺らぐ本当の気持ちを話す。
《お酒って不思議な力があるんですよね。妙に人と人との関係をスムースに
する作用》
め以子と希子は正蔵におせちを届けに行き、その時、正蔵からお祝儀と手紙を
受け取る。帰り途中、め以子にお産の兆し・・・
大晦日。大勢が見守る中で、家の二階でお産が始まる。
め以子は陣痛の中で、正蔵から貰った手紙を思い出し悠太郎にそれを読ませる。
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正蔵さんの手紙〜
悠太郎、め以子さん、もうすぐ子供が生まれるんですね。おめでとう
ございます。これから親になる君たちに話しておきたいことがひとつだけ
あります。
私は昔鉱山で技師をしていました。掘削した銅の精錬をしていました。
銅の精錬には鉱毒というものが付き物で当然その認識はありましたが、
日本が列強に加われるのであればとやかく言うことではない、豊かになる
と言うことはそういうことだと思っていた。鉱毒の被害が深刻なもので
あるということがあからさまになってきたのです。
足尾銅山(栃木)銅や硫酸等を採掘、生産していた鉱山。「足尾銅山鉱毒事件」が有名。
現在は足尾銅山跡として、国の史跡に指定されている。☟☟
《★足尾銅山鉱毒事件★を指しているのでしょうか。》
近くの川には魚が浮かぶようになり、作物は実らぬようになり、山は
丸禿げで土砂崩れも起きるようになり、大人になる前に命を落とす子供
も増えてきました。周辺の村から抗議の声が大きくなり始めた頃、半ば
口封じの為、土地の買い上げなどを任されるようになりました。自分たち
の引き起こした被害を突きつけられる日々に神経が擦り切れそうになった
頃、君のお母さんが亡くなったです。
《それを渡りに船と山から逃げ出し、逃げ込んだ家族からも逃げたのですね》
悠太郎、どんなに注意を払ったとしても過ちに前もって気づくことは
できません。豊かさを追い求め、豊かさを失うのが悲しいかな人間と言う
生き物です。でも過ちを犯した後でどう生きるかを選ぶ
ことは出来るんですよ。もし過ちと闘い続ける姿を見せられて
いたならば君にそのことを伝えられたのではないかと思います。ただただ
逃げ続ける姿は君に過剰な責任感と間違うことへの恐怖心を与えてしまった
気がします。ほんまにすいません。父親になる君に私の間違いだらけの
人生が何かの役に立てばと重い筆をとりました。
悠太郎、め以子さん、どうか私のような親にならないように、どうか
生まれてくる子供に輝く未来と豊かな誇りを与える人であって下さい。
正蔵
過ちを犯した後でどう生きるかを選ぶことができる。決して逃げてはいけない。
自分の後悔を吐露しています。自分のような親にならないようにと。
悠太郎さん、め以子さんが子供たちに輝く未来と誇りを
与えることが出来る親になれますように。
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《それを読んだ悠太郎は正蔵の長屋に走る。果たして正蔵はそこにいるので
しょうか。明日はめ以子が赤ちゃんを産むでしょうね。あまり動きすぎて少し
早く産まれちゃいますね。
元旦 生まれ?ま、なんと、おめでたい!