コロナ禍の中　有楽町に出かけたのは一体何ヵ月ぶりでしょうか。

ヒュ―マントラストシネマ有楽町で映画　🎬　マイ・バッハ　不屈のピアニスト 　🎬
を観ました。

早めに行ったのですがチケットは　後数名というところで「ああ～良かったです」
人気ですね。19日からディスタンスはとらず満席にするらしいです。

待っている間　椿屋珈琲　有楽町茶寮に入りました。チケットを見せれば１０％
お安くしてくれます。

　不屈の実話が完全映画化！

「マイ・バッハ 不屈のピアニスト」の解説

 　“20世紀最高のバッハの演奏家”と称される実在のピアニスト・ジョアン・カルロス・マルティンスの半生を映画化。当初クリント・イーストウッドが映画化を切望していたが、プロデューサーのブルーノ・レザビシャスの直談判による熱い想いがジョアン本人の心を動かし、本作の映像化権を掴み取った。

20歳でカーネギーホールでの演奏デビューを飾り、“20世紀最高のバッハの演奏家”として世界で活躍していたジョアンは、不慮の事故で右手の3本の指に障害を抱えてしまう。
　しかし、ピアニストとしての生命線である指が動かせなくなるも、不屈の闘志でリハビリに励み、再びピアニストとして活動できるようになる。
　復帰を果たし、自身の代名詞ともいえるバッハの全ピアノ曲収録という偉業に挑戦をしていた彼に、さらなる不幸が訪れる……。

ジョアン・カルロス・マルティンスさんが、ピアニストとして
活躍されていた時の演奏☟☟

Ginastera - Concerto para piano (João Carlos Martins, piano)

　映画で使用される音源は、全てジョアン自身の演奏によるもので困難を乗え鬼気
迫る演奏シーンは迫力に満ちた仕上がりとなっている。（作品資料より）

　監督は、「ジャングルの少女　タイナ2　みんなで守る森」のマウロ・リマ。

　　　　　　　　原　題 ：　Joao, o Maestro
　　　　　　　　2017年　制作
　　　　　　　　ブラジル映画

天才バッハ奏者、その手を動かすのは天使か悪魔か　映画『マイ・バッハ 
不屈のピアニスト』

血の滲んだ鍵盤が奏でる圧巻の演奏シーン／映画『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』本編映像

ジョアン・カルロス・マルティンスさん。

ピアノを弾く時は、指で弾いているのではなく、指の「関節部分」で弾かれている
そうです。

右手の指が３本しか動かない”というピアニストとしては致命的と言える障害が
あるにもかかわらずピアノを操り、更に指揮者を務めている。

　 ジョアン・カルロス・マルティンスさんは音楽家を目指したポルトガル人の
父のもと、1940年6月25日にブラジルのサンパウロで生まれます。幼少より
🎹の英才教育をを受け、９歳にしてブラジルのバッハ協会のコンクールで優勝。
余談ですが先日のマエストロ小林研一郎さんと同い年ですね。80歳　傘寿です。

　1954年(14歳）　神童としてデビュー。
   1960年(20歳）　“カーネギーホール”で公演。
   
　　　　　　　　　
　　　ジョアンを悲劇が襲います。

　1965年、サッカーの試合中に怪我。右腕の神経を損傷。３本の指に障害が残り、
　5年間ピアノを弾く事ができなくなるがリハビリで🎹が弾けるまでに回復。

　1979年〜1998年にバッハの全作品のレコーディング.。一大ブームを起こす。
　1979年から85年の間にはバッハの初期作品のレコーディングを行っている。

　　　　さらなる悲劇が…

   1995年（55歳）にハンガリーのブダペストで暴漢に襲われ脳を損傷。リハビリと
  手術にも関わらず右手の自由は徐々に利かなくなっていった。右手がダメならと
 2001年にはラヴェルの『左手のためのピアノ協奏曲』を録音し、海外での演奏会を
 行った。

　　　　左手と右手の指１本で演奏を続けました。

3度目の悲劇～

　左手にデュピュイトラン拘縮という指の屈曲拘縮をおこす疾患を患いピアノの演奏を
断念せざるを得なくなったのだ。それでも音楽家としての道を貫く。トレーニングを受けて指揮者に転身。2004年にはイギリス室内管弦楽団を指揮し、アルバムも発表している。

指揮者ジョアン（João, O Maestro）

ジョアン・カルロス・マルティンスがブラジル国家をしみじみと演奏しています。

　☝☝☝
2016年『リオ・パラリンピック』の開会式で国歌を演奏されているお姿を観ることができました。　36分あたりから～

　映画の中で演奏される曲の音源は、全てジョアン自身の演奏によるもだそうで
聴きごたえあります。you tube 探しましたがご本人のものがありません。
♪ヒナステラの超絶難関のピアノ協奏曲だけはありました。☝☝にあげています。
♪バッハの『ゴールドベルク変奏曲』『平均律クラヴィーア曲集』

João Carlos Martins volta ao piano graças a luva biônica

バッハ平均律クラヴィーア曲集No.1 聴き比べ

♪『HANON第1番』超々高速バージョン
♪ショパン「雨だれのエチュード」などなど

Yesterday / Love of my life - Maestro João Carlos Martins - Orquestra Bachiana Filarmônica - Sesi/SP

　映画の中では女性が大好きで（実際もそう？）それがなかなかおもてになる。(笑)
そんなお話も出てきます。

　また、最後は、ジョアン本人の写真が多数出てきます。
子供達の指導をされているにこやかなジョアン氏の様子が出て来て、こちらも幸せな気持ちになりました。音楽教育に力を入れているのですね。

　お元気で益々ご活躍されてください。まだまだ80歳！

　　最後まで読んでくださりありがとうございました。