🎦　HOKUSAI　🎦
監督　　橋本一
企画　脚本　河原れん

＝出演者＝
葛飾北斎　（青年期）柳楽優弥
葛飾北斎　（老年期）田中泯
蔦屋重三郎　阿部寛
柳亭種彦　　永山瑛太
喜多川歌麿　玉木宏
妻　コト　　瀧本美織
永井五右衛門　津田寛治
高井鴻山　　青木崇高

「富嶽三十六景」など生涯を通して3万点以上の作品を描き残したといわれる江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の知られざる生涯を、柳楽優弥と田中泯の主演で映画化。町人文化が華やぐ江戸の町の片隅で、食うこともままならない生活を送っていた貧乏絵師の勝川春朗。後の葛飾北斎となるこの男の才能を見いだしたのが、喜多川歌麿（玉木宏）、東洲斎写楽を世に出した希代の版元・蔦屋重三郎（阿部寛）だった。重三郎の後押しにより、その才能を開花させた北斎は、独自の革新的な絵を次々と生み出し、一躍、当代随一の人気絵師となる。
その奇想天外な世界観は江戸中を席巻し、町人文化を押し上げることとなるが、次第に幕府の反感を招くこととなってしまう。圧政に苦しむ人気戯作者・柳亭種彦役を永山瑛太が演じる。監督は「探偵はBARにいる」「相棒」シリーズの橋本一。　企画、脚本の河原れんさんは北斎の娘お栄を自ら演じています。

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　封切りからだいぶたってしまいましたが、慌てて映画館に出かけました。
とても楽しめました。一秒だって眠くなることはありませんでした。
物語は青年期と老年期に分かれます。柳楽優弥さんと田中泯さんが北斎を演じます。
青年期の北斎は史実には残ってなく、出てくるエピソードはどれも作られたものです。
物語を作ったのです。そんなこともあったかもしれない。
　柳楽さんの清々しい目いいですね。田中泯さんにも言えることですが目の演技に
圧倒されます。

田中泯が雨中で舞う！北斎ブルー・ベロ藍誕生シーン

さすが前衛舞踏ダンサーですね。動きがアートです。
彼が演じたドラマで「長閑の庭」という40歳　歳の差女子大生と教授の恋物語ですが
良かったです。とても強く印象に残っています。👇👇👇

面白いですよ。👆👆👆

蔦屋重三郎（つたやじゅうざぶろう）👆👆
江戸時代の版元であり、プロデューサーの役割も果たしていた、浮世絵における
キーパーソンです。

現在、レンタルビデオ・書店大手企業の1つである「TSUTAYA」は、創業者の祖父が
営んでいた屋号が「蔦屋」だったことに加え、写楽など有名絵師を世に送り出した
蔦屋重三郎にあやかって名付けられたともいいます。

阿部寛さんが渋い演技されていましたね。こういう方が脇を固めてくれているので
この映画に重みが出るということですね。

肉筆画集

　喜多川歌麿がいる遊郭のシーンがめちゃめちゃ派手でした。これは海外で受けを狙っているのかな。着物も襖も天井も、もう何もかもがお派手でです。花魁は浮世絵のような
細い目の女性が演じていました。
　北斎を支える妻　コトですが北斎がとても人間らしくえがかれていたシーンです。
妻から夫への口吸い（Kiss）シーンの長いこと長いこと。これはないない、苦笑。
でも海外では受けそうです。

　👆👆永山瑛太さんが演じた柳亭種彦は、武士の家系でありながら類まれな文才を備え、
妖怪モノの戯作で北斎を魅了し、創作意欲を掻き立てた。しかし、表現の自由が規制され
た江戸時代において、芸術を取り締まる立場にあった種彦は身分を隠し筆を取っていた。
　　穏やかで優しい人物だが奥底に強さを持った侍。とても瑛太さんに似合っていた。
最後の血みどろのシーンは目を覆いたくなる。この映画の中で唯一怖かったシーン。
　永山瑛太さんは舞台もやり、唄も上手い、努力を惜しまない。いい役者さんになられた
なと思います。

公開初日に豪華キャスト集結で生配信!!　
かなりネタバレありますね。映画観た気になっちゃいます。

企画・脚本家、河原れんさんに生インタビュー
北斎の娘お栄役に自ら出演！

日本人なら知っておきたい世界に誇る日本人
　　　　　　　　「北斎」

👇👇　これを観たらあなたも北斎通ですね。勉強になります！

東洋のダヴィンチと評する所以とは？北斎漫画について。

葛飾北斎のあまり知られていない１０の事実

映画『HOKUSAI』＜本編映像＞“マンガ のルーツ 
“北斎漫画 　誕生シーン一

　参考までに🎦北斎漫画 をPCで観ました。

葛飾北斎の人生をエロスの側面から描いた狂気の作品
北斎（緒形拳）、お栄（田中裕子）、盟友・馬琴（西田敏行）の掛け合いは、
テンポも間合いも超絶妙。「蛸と海女」の制作風景は変態的なラブシーンとして
トラウマ的に脳裏にこびりついてくる。創作者の飽くなき探究心を感じる一品。

原作　　　　矢代静二
監督・脚本　新藤兼人
出演　　　　緒形拳　西田敏行　田中裕子　樋口可南子　乙羽信子

　　　　今は亡き緒方拳さんが柳楽さんとは全然違った北斎を演じています。
　　　西田敏行さんも二枚目で出ています。樋口可南子さん、田中裕子さん
　　　体当たり演技ですね。若くてぴちぴち美しいことこの上なし。
　　　観てよかった！

「北斎漫画」

いつかちゃんとした絵を描くために森羅万象を漫然と書き留めた絵のこと。
スケッチブックのような意味合い。👇👇　昨年末出かけた五島列島のホテルに置いてあったのが📕「北斎漫画」でした。

富嶽百景

富嶽百景   Wikipediaより

『富嶽百景』 二編9丁より「海上の不二」
砕け散る波頭は千鳥の群れと一体となり遠方の富士の峰へと降りかかる。
半紙本全三冊からなり、初編1834年（天保5年）刊行、二編は1835年（天保6年）、三編は刊行年不明。版元は 、初編・二編が西村屋佑蔵ほか。三編は永楽屋東四郎。画号は、前北斎改為一改画狂老人卍。

富岳の祭神、木花開耶姫命（このはなさくやひめ）、孝霊天皇治世の富岳出現から始まり、1707年（宝永4年）の宝永山出現を交えたり、朝鮮通信使（1811年＜文化8年＞か）、富士講登山の様子など、『富岳三十六景』が何処から見たのかに拘ったのに対し、『百景』は「○○の不二」といった題に見るように、気象条件や動感、何処を描いたのか分からない、北斎自身の意向がより明確になっている。 より幅広いテーマを取り上げている。

しかし、これらの作品よりも多く取り上げられるのは、 尋常ならざる図画への意欲を著した、一・二編での跋文（後書き）である。👇👇👇

己 六才より物の形状を写の癖ありて 半百の此より数々画図を顕すといえども 七十年前
画く所は実に取るに足るものなし
七十三才にして稍（やや）禽獣虫魚の骨格草木の出生を悟し得たり
故に八十六才にしては益々進み 九十才にして猶（なお）其（その）奥意を極め
 一百歳にして正に神妙ならんか 百有十歳にしては一点一格にして生るがごとくならん
願わくは長寿の君子 予言の妄ならざるを見たまふべし

「私は6歳より物の形状を写し取る癖があり、50歳の頃から数々の図画を表した。とは言え、70歳までに描いたものは本当に取るに足らぬものばかりである。（そのような私であるが、）73歳になってさまざまな生き物や草木の生まれと造りをいくらかは知ることができた。ゆえに、86歳になればますます腕は上達し、90歳ともなると奥義を極め、100歳に至っては正に神妙の域に達するであろうか。（そして、）100歳を超えて描く一点は一つの命を得たかのように生きたものとなろう。長寿の神には、このような私の言葉が世迷い言などではないことをご覧いただきたく願いたいものだ。」

タイトルが　北斎でなく　HOKUSAI　なのは　どうしてかな。
海外で読んでもらいやすくというのもあったのだろうが

葛飾北斎は、アメリカのライフ誌が選んだ
「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に
選ばれた唯一の日本人なのだそうです。だから世界のHOKUSAIなんですね。

　最後まで読んでくださりありがとうございました。