🎦「ひまわり」（原題（イタリア語： I Girasoli ）

ウクライナのひまわり畑　

ウクライナのひまわりの生産量は世界一です。
ひまわりはウクライナの国花です。

ひまわりはウクライナでさかんに栽培され、今ではひまわり油の生産が国をささえるほどまでになりました。

2013年にはついに、長年ひまわりの生産量世界一をほこっていたロシアの生産量を上回り、名実ともに世界ナンバー1の生産国となりました。

I Girasoli （ひまわり／Sunflower） 

Henry Mancini 映画「ひまわり」 Love theme from SUNFLOWER

この映画の撮影が行われたヘルソンのひまわり畑の土には多くの兵士や捕虜たちの屍が埋まっているのだそうだ。 ロシア軍に制圧されたときのもの。

イタリア　フランス　ソビエト　アメリカ合作
日本公開　 1970年9月12日






🎬監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
📖脚本 チェーザレ・ザヴァッティーニ　
　　　　　アントニオ・グエラ　ゲオルギ・ムディバニ
🎶音楽 ヘンリー・マンシーニ
🎦撮影 ジュゼッペ・ロトゥンノ




★出演者　マルチェロ・マストロヤンニ
　　　　　ソフィア・ローレン
　　　　　リュドミラ・サベーリエワ　　上映時間101分


【Story】




　第二次世界大戦下のイタリア。ジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアフリカ戦線行きを控えたアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、美しいナポリの海岸でたちまち恋に落ちた。結婚に至る動機が面白い。「結婚すれば12日間の結婚休暇を貰えるし、その間に戦争も終わるわ」とジョバンナが提案、アフリカに行きたくなかったアントニオは結局結婚する。

　アントニオの田舎で12日間の結婚休暇を満喫した２人だった。新婚の朝、24個の卵でオムレツを作って食べるシーンは驚き、強烈に覚えていてる。この辺りはこの映画の喜劇的な部分でお気楽なバカップルだ。おまけに精神を病んだふりをして出征を免れようと画策するが嘘がばれて更に厳しいロシア戦線へ送られてしまうなど漫画みたいだが彼らはいたって真剣なのだ。

　戦争は終わるが夫は何年経っても戻らない。しかし夫の生存を信じて疑わないジョバンナ。手がかりもないま夫を探しに単身ソ連へ渡る。夫の母親には「彼は絶対に生きています。私が見つけて来ますから。」と言い置いて。強い女だ。

　ジョバンナはアントニオの写真を持ち、役所の男性が同行してくれ、彼が消息を絶ったらしいドン河のあたりに行く。そこは一面のひまわり畑。多くのイタリア兵とロシア人らが眠っていると言う。

　しかし、広大なひまわり畑の果てに待っていたのは、少女のように可憐で美しいマーシャ(リュドミラ・サベーリエワ）　マーシャは、雪原で瀕死のアントニオを家まで運んで介抱した命の恩人だったのだ。少女だったマーシャが今はアントニオの妻となり母となっていた。マーシャがはしゃぐ子供たちを𠮟りつけるシーンがあったがたジョバンナの訪問に動揺していることを表している。いつかこの日が来るのではないかとずっと怖かったのだろう。マーシャを演じる女優は元々はロシアのバレリーナで「ひまわり」の前に「戦争と平和」のナターシャ役でデビュー、演技経験は浅いが若妻役はぴったりだった。後になるが彼女の１作目の長編映画「戦争と平和」も観ることとなった。

　マーシャは、ジョバンナを夫が仕事から帰るからと駅に連れて行った。汽車が着き、汽車から降り立つ多くのロシア人労働者の中にアントニオの姿が。アントニオはマーシャを見つけ、「ただいま」のキスをしようとしたが、マーシャはそれを軽くいなして、ジョバンナを「あの人よ」と指さす。驚きで凍り付いているアントニオ。まるで睨みつけるかのように立ち尽くすジョバンナ。遠くから互いを見つめるだけ。そして逃げるように走り始めた汽車に飛び乗る。手で顔を覆い、声を上げ泣きじゃくるジョバンナを周りのロシア人客たちは不思議そうに見ていた。このシーンは何度観ても泣いてしまう。死んでいたよりも辛いのでは
ないだろうか。

　以来、アントニオは沈みがちでマーシャはアントニオの気持ちがジョバンナにあることを察し泣くのだ。「もう愛してないの？」マーシャも可哀そうだ。
　もうそれから一年余りが過ぎ、アントニオは「母が病気だ」と偽りナポリへ帰る。ジョバンナへの土産の毛皮を持って。

　嵐の夜、ようやくたどり着いた駅から電話をかけるアントニオ。最初は「会いたくなんかない」と冷たくあしらうジョバンナ。それでも嵐の夜、ジョバンナのアパートで再会する。きつく抱き合う。だがキスはしなかった。あれだけ熱烈に愛し合っていた二人だが、すでにお互いの立場を判っているからだろう。時がそうさせたのだろう。

「もう一度やり直そう」とアントニオ。
「出来ない」ジョバンナは頭を振る。
その時、隣室から赤ん坊の泣き声が…。
ジョバンナは再婚し子供がいたのだ。（なんてこっちゃ）

　アントニオが乗る列車を見送るジョバンナ。出征した時と同じ駅だ。ジョバンナの涙で
エンドマーク。

　　ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

　またあらずじが長くなってしまった。名作だから誰もよくご存じなのにすみません。🙇　戦時下に翻弄された恋人たちの哀しみのお話。マストロヤンニ　素敵だった。ソフィア　ローレンも　別れてからの演技見事だった。

　🎶映画のテーマ曲　ヘンリー　マンシーニ作曲の　♪ひまわり。2016年初夏、末妹はもう明日何があってもおかしくないほど弱っていたが娘に「ひまわりが聴きたい」と言ったそうです。娘は私に電話してきて「ひまわりって曲、おばさん知ってる？」私はすぐあの映画のテーマ曲だとわかった。街のCDショップを探し回ったが、無くて結局ネットでお取り寄せした。妹は枕元で繰り返し聴いていたっけ。葬儀のBGMに使って欲しいと娘に言ったそうだ。その願いは叶えられ、あえて妹の希望の無宗教でのお別れの最中ずっとずっとかかっていた、あの暑い夏の日の♪ひまわりのテーマ。私の中で、あれからあの曲は妹のテーマ曲になった。なぜ　妹はあの曲を選んだか？理由は聞かずじまいだったが私にはわかる。

　さて私は何の曲を選ぼうか。今のところ🎹リストの♪ため息🎹が今の第一の候補。




🎹リストの♪ため息🎹





今の私にはため息しかでない。