津軽三味線を聴かせていただけるのです。
11時の開演を待っている間、津軽三味線の歴史など展示物を見てました。
音の聴き比べや、名手の方たちの演奏なども聴くことが出来て、三味線にも
興味がわきました。

　　津　軽　三　味　線　会　館
　　　　　津軽三味線発祥之地
入館料　三味線館と斜陽館合わせて1000円　×　2人　で2000円　

津軽三味線の歴史

　中国の秦代（紀元前221〜206年）に演奏されていた楽器「弦鞀（シェンダイ）」が変化し、元代（1271〜1368年）に「三弦（サンシエン）」と呼ばれるように。これが1390年頃に琉球に伝わり、コンパクトな楽器「三線」となり、今も民謡などの伴奏に使われています。この三線が貿易船によって、室町時代後期に大阪の堺をはじめとした西日本にもたらされました。浄瑠璃や歌舞伎の伴奏に使う「三味線」として、庶民の間に広まっていったのです。
　　　　三弦（サンシエン）
　　　　長い竿が特徴の三本弦の楽器。戯曲や歌の伴奏として使われることが多い。

　　　　三線
　　　　三弦と同様に蛇の皮を張っている。音は三味線よりも太くて重い印象。

　　　　三味線
　　　　演奏にバチを使うのが特徴。長唄や歌舞伎に使うものは「細棹」と呼ばれる。

鎌田稲一さん
　　青森県下民謡大会で唯一三連覇を成し遂げている鎌田稲一さんは歌謡界を代表する
歌手吉幾三さんのお父さんです。展示室にも紹介されていました。

独自の発展を遂げた津軽三味線

　　瀬戸内海から北海道の松前まで、日本海側を航海していた北前船。各地で積み込んだ
積み荷を売買する貿易船ですが、商品だけでなく文化を伝える役割も担っていました。
西の楽器だった三味線が、北国に伝わり民謡にも変化をもたらしたのです。
　　津軽三味線は即興演奏が基本のため、譜面も、文献も残っていません。その発祥や
歴史に関して、はっきりわかっていない点が多々ありますが、原型は新潟県で活躍した
瞽女（ごぜ・目が不自由な女性芸能者）の楽曲だと考えられています。

　　それが津軽のボサマ（目が不自由な男性旅芸人）に伝わり、家々の軒先で三味線を
弾き米やお金を受け取る「門付け芸」として広まっていきました。演者たちは他の人より
も目立とうと音を大きくし、速弾きのテクニックを磨いていきました。そのために三味線
自体は大きくなり、バチは小回りが利くように小さく変化していったのが、今の津軽三味線なのです。

　館内には世界の弦楽器の各音色と三味線の太棹、中棹、細棹の音色を聴くことが出来ます。
　津軽三味線の始祖「仁太坊」
　　安政4年7月7日うまれ。8歳の時疱瘡がもとで失明。12、３歳の頃から上方から流れてきた女三味線引きから手ほどきを受けたと伝えられている。「俺は乞食ではない、芸人だ」というのが口癖だったという。

　嘉瀬の桃
　黒川桃太郎は仁太坊の芸に魅せられ24歳で弟子入り、大正時代、唄会の人気者の中でも「調子代わりのよされ節」は桃の独壇場だった。今日歌われる津軽の三つ物、よされ節、
小原節、じょんがら節の型を作ったことから、津軽民謡の祖と言われている。

　白川軍八郎
仁太坊の最後の弟子。9歳で弟子入りし僅か3年で師匠を凌ぐ腕になった。仁太坊の
“たたき三味線”に対し”弾き三味線”を得意とした。自然界の音を三弦に昇華させ、津軽三味線の神様と呼ばれ、木田林松栄や福士政勝といった名手にも多大な影響を与えた。
　
　
　　　　　　　　　　　　本日の演奏者

　　　　　　　　　　　遠藤昌宏さん

　　　プロフィール　　1971年福島県いわき市出身、母親の影響で10歳から三味線
　　　　　　　　　　　を手にする。18歳　修行のため青森に移住。津軽民謡大御所　
　　　　　　　　　　　山本健司氏、高橋つや氏の伴奏者として初舞台。以来津軽民
　　　　　　　　　　　謡の伴奏者として活躍。
　　　　　　　　　　　津軽三味線全国大会で2005年に「5大民謡歌付け部門」優勝
　　　　　　　　　　　他多数受賞。
　　　　　　　　　　　豪華客船飛鳥Ⅱ、シドニーオペラハウス、ロスアンゼルス、
　　　　　　　　　　　ニューヨーク、韓国、台湾、ルーマニア公演など海外公演多
　　　　　　　　　　　数。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　さんさ節、　津軽あいや節、りんご節、津軽じょんがら節〈旧節と新節を引き分けて）
などを弾いてくださいました。観客は私たち二人っきり。申し訳ないです。
贅沢な時間をいただきました。これ以上のコンサートはこれからもないでしょう。

津軽じょんから節には，テンポの速い「旧節きゅうぶし」，ゆるやかな「中節」，やや速度を上げて歌い上げる「新節」，いちばんの盛もり上がりとなる「新旧節」などがあります。歌の前には，津軽三味線つがるじゃみせんによる前奏ぜんそうが演奏えんそうされます。また，津軽じょんから節には，曲弾きょくびきといわれる，歌の入らない津軽三味線の演奏だけによるものもあります。

　一生懸命説明も入れて普段と変わらず、いや普段以上「「今日とても乗って弾いていらっしゃいました」と言ってくれました。
　本当に素晴らしい演奏でした。思わずブラボ―！と叫んでしまいました。
遠藤さん、ありがとうございました。ご活躍をお祈りしています。
当分は東京でのコンサートなどはプランされていないとおもいます。でももし開催されるなら今度は沢山のお客さんと一緒に拍手をしたいとおもいます。それまでCDで我慢です。

『りんご箱』のライブ（津軽あいや節）

『りんご箱』の三味線ライブ

　　　熱演　(人''▽｀)ありがとう☆　忘れません。

 角巻

角巻が試着用に展示されていました。「着てみたら？」とスタッフさんにいわれてその気になって撒いてみましたが驚きました。重い！でも暖かい。きっと吹雪に中で風に吹かれても
びくともしない重さが必要なんでしょう。私などこれを着て長く歩くなどとは到底無理です。

　　　角巻こと“かくまき”とは、東北・北陸地方の女性の防寒用のかぶり物。
　　　元来はふろしき状の布を三角に折り、ほおかぶりにしたものを角巻と呼んだそう
　　　です（＾＾）♪
　　　ケットと称し外出に毛布を来た明治時代の風俗が東北に伝わり、
　　　毛布に房をつけたものなどが用いられるようになりました。
　　　現在はおしゃれな角巻が作られているようですが・・・
　　　やっぱり軽いダウンになっちゃいますか。

「津軽じょんがら節」予告編

　👆1973年の映画。江波杏子さんがソフィアローレンみたいに綺麗です。
館内にポスターが張ってあったので興味がわきました。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

津軽三味線を広めた昭和の名人・高橋竹山

高橋竹山　津軽三味線　一
　幼い頃に病気で視力をほぼ失い、三味線で門付けをしながら生きていたという
高橋竹山。戦後は「津軽民謡の神様」成田雲竹とともに各地で興行を行い、芸に
磨きをかけていく。

ジャンルも国境も超える、志村けんさんの師匠・上妻宏光さん

上妻宏光 "津軽じょんがら節"

　幼少期より数々の津軽三味線大会で優勝するなど、邦楽界では高い評価を得る。
故・志村けんさんが唯一の愛弟子であり、2016年の「テレビCMでは、
師弟共演を果たした。👇👇

志村けんがスカパラと三味線で共演

2003年には全米デビューも果たした吉田兄弟
兄・良一郎、弟・健一から成る2019年にデビュー20周年を迎えた兄弟ユニット。

津軽三味線　疾風（覚醒）

吉田兄弟 Yoshida Brothers x Monkey Majik - Change

次はいよいよ斜陽館に行きます。　
最後まで見てくださりありがとうございました。