2015 冬 スペイン・バスクを巡る旅~ワイン、ワイン、ワイン!
2015年 12月17日
ブルゴスからバスで1時間半。★アロ(Haro)はスペイン北部の人口12,500人の
小さな街。
スペインワインの代名詞と言えばリオハ(Rioja)スペイン最古のワインの産地.
ここで作られるリオハワインはスペインで最高品質を表し「特選原産地呼称 (DOC)」の称号を持ち世界屈指のワインの産地として知られている。ボルドー式で
作られて高品質のワインのコストパフォーマンスは素晴らしい。ボルドーのグラン
クリュクラス(特級格付け)に匹敵するものもある。
スペインワインの歴史は古く、その始まりは紀元前1100年〜紀元前500年頃とい
われている。19世紀後半にフランスでフィロキセラ害虫が発生し葡萄園が壊滅状態
になった為、多くのワイン生産者がスペインへとやってきた。彼らの持つ高度な
醸造技術がスペインのワイン産業に近代化をもたらし、より味わい深いワインの
生産に大きく貢献した。現在では世界有数のワイン輸出国に数えられ、ブドウの
作付面積はフランスやイタリアを抜いて世界一、生産量は世界第3位のワイン王国
となった。
…ということは全く知らなかった私。旅の日程に「アロのボデガ(醸造所)で
テイスティングをお楽しみ頂きます♪」とあったものだから,ワイン大好き人間の
私は「ぎゃ〜〜〜〜嬉しい〜〜〜」と乱舞。ただ飲むだけでなく少しは勉強して
行かなくちゃと、ちょこっと調べて旅ノートにメモしていった。
着いた先は ★Ramon Bilbao というボデガ(=醸造所=Bodega) リオハ
アルタには約36のワイナリーがあるうちの一つ。
創業が1924年だからまだ100年に満たない若いワイナリー。施設も新しかった。
2011年に訪れたポルトガルのアゼイタオン(Azeitao)のジョゼ・マリア・ダ・フォ
ンセッカ(Jose Maria Fonseca)が1834年創業でかなりの歴史を感じた覚えが
ある。”Ramon Bilbao” は 海外からの客をもてなし、名前を売ろうという経営戦略
か?
よく樽から直接、熟成途中のワインを飲ませてもらうシーンを旅番組などで
見て、羨ましく思っていたが今回はそれを経験できた。途中のワインだから味は
まだまだ発展途上だが、そんな体験ができたことが幸せ。
次はテイスティング。おしゃれなお部屋に 通されて三つのグラスに三種類のワインが注がれて簡単なおつまみが置かれていた。ツアー客たちは(私も)大喜びで「てる●くらぶ 最高!」「てるみちゃん やるわね」と大賛辞!添乗員さんも「こんなサービス初めてです」と驚いていた。どうやら私たち
以外の客がいなかったための大サービスとなったらしい。
少し経つと 「自分がぶどうの実になって、ワインになるという疑似体験を
する」という映像を3D眼鏡をかけてヘッドフォンから音を聞くという奇妙な
空間に誘われた。それはそれで面白かったのだが…テーブルから離れているう
ちに私のワインは片づけられてしまって「Oh, my God!」嘆き悲しむ私に
「それなら 私のを飲んで〜」飲めないご婦人たちから御喜捨あり
普段 あまり意見が合わない相棒と珍しく「これが旨い!」と一致。それを
4本後は正月用にそれよりグレードアップのものを2本買い求めた。そのため
にスーツケースは余裕を持たせてきたし、カタール航空は太っ腹で30kgまでOK
だから問題なし。無事、自宅まで連れてきた。飛行機に揺られたからすぐには
飲まないでゆっくり休んでもらった。
ランチはボデガ近くの小さなホテルがやっているレストラン。水、ワインがも
れなく付いてきた。またもや、ありがたや。食事を終えてバスに乗り込んだのが
14時45分。移動距離96km ~ 1時間半。バスク地方の産業と文化の中心地ビルバオ
に向かう。
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