2015 冬 スペイン・バスクを巡る旅~サラゴサはローマ時代の古い街
エブロ川とピエドラ橋とピラール教会
パンプローナから2時間半バスにのり★サラゴサ(Zaragoza)に着いたのは16:30
を過ぎていた。
スペイン第5の都市でアラゴン州の州都でサラゴサ県の県都でもある。
エブロ河川にできたローマ時代の古い街。19cにフランス軍ナポレオンに攻撃され
大きなダメージを受け、現在の街並みは後に再建されたものでイスラム文化の痕跡
にも出会える。
「サラ」それとも「ザラ」?
2008年 妹と行ったスペインの旅〜ツアーの中で待ちに待った自由時間。
私たちは迷うことなく★プラド美術館に。だが多くの女性客たちはスペイン
有名ブランド店へ。「なんでプラドではないのだろう?」と現地ガイドさん
はポツリと言っていた。
「あの、ZARA(ザラ)」に行きたいですが」と聞かれてガイドさんがこう
答えていた。
「ZARA」は日本で言えばユニ●ロみたいなお手頃ファッションのお店だ。
「スペインでは”Z"」は濁らず英語の「th sound」
「ザラ」と呼ばせたのか?わからないが
「ザラ」のほうがインパクトがあるからなのだろうか。
ということでここ★Zaragozaはサラゴサと読むのだ。
★ピラール聖母教会(Basilica de Nuestra Senore del Pilar)は「柱上の聖母」
こと聖母マリアに献堂されている。ピラール Pilarとは「柱」のこと。西暦40年
キリストの12使徒の1人でスペインにキリスト教をもたらしたヤコブ(スペイン
語ではサンティアゴ)がエブロ川の岸辺で祈っている前ににマリアが出現し、
自身を模した小さな木像と碧玉の柱をヤコブに渡し、この地に教会を建てるよ
う命じた〜という逸話が残っている。そしてヤコブが建てた、その像と柱を祀っ
た小さな礼拝堂が、ピラール寺院の始まり。
その柱にちなんで、その聖母は ピラール聖母(Virgen del Pilar )と呼ばれ、こ
の出現は、聖母被昇天以前にマリアが出現した唯一の例とされている。
博物館もあり、毎年10月12日に行われるピラール祭で聖母マリア像に付ける
宝石や絵画を展示している。内部は写真禁止。
支倉一行が1479年訪問。当時、大伽藍ではないがこの教会を訪れたそうだ。
★ピラール広場(Plaza del Pilar)はすっかり暗くなって人でも多くなりライトアップ
され気分はクリスマス、クリスマス、クリスマス!広場には実物大のBlen(ベレン)が
組み立てられ、その中を見て歩くようだ。
ここでの様子は次回に詳しく書きます!
短い自由時間を有効に使いたいと真っ先に★スーダの塔に行ったが「もう終わり!」
と係りの人に言われてしまった。添乗員さん に後で話すと「えっ、本来ならやって
いるはずですが…すみません」と申し訳なさそうに。係りの人も広場で遊びたかった
のかな。「急きょ クローズ」なんてことはよくあるそうだ。残念。高いところから
エブロ川の流れを見てみたかった。旅は必ず悔いを残す。
★La Seo(Catedral de San Salvador=ラ・セオ )
ラ・セオとはアラゴン語で大聖堂のこと。建物全体はゴシックで白色の入り口正面
はバロック様式。さらに建物左後ろに回ると★ムデハル様式。(=スペインが国土
回復を成し遂げてからイスラム教とキリスト教の建築様式を融合させた様式)
残念ながら外観のみで内部を見ることは叶わなかった。いつも時間のない駆け足
ツアーの宿命?だ。(ちとオーバー)
ゴヤはサラゴサ出身です。
見て下さって感謝です。