杏さんは私の大好きな女優さん。
とても知的で頑張り屋さんなことは誰にも知られたこと。
朝ドラは続いて観たことはなかったが2013年の「ごちそうさん」だけはずっと
楽しみに観ていた。お料理もとても興味があったし、録画もして永久保存して
いる。
  夫役の東出さんと結婚されたのには驚いた。それから3人の子供さんにも恵まれ
幸せな日々を送られているものとばかり思っていたがこのたびの悲しいニュース
には杏さんの気持ちを思うと憤りを覚えた。
いろいろな情報が毎日ネットやメディアで騒がれているけれど周囲の人間があれ
やこれやと詮索してものを言ってはいけないのだろう。解決するのはお二人、
いや幼い子供さんたちを含めて5人のご家族。
   しっかりとした彼女であっても気持ちは揺らいでいることと思う。
ゆっくり、周りに影響されずにじっくりと考えて下さい。
  幼い子供たち3人の子育てとお仕事の両立は大変だと思う。周りにお手伝いして
下さる方、優しい人がいっぱいいて下さることを祈ります。お母さんは元気でな
くてはいけません。どうぞくれぐれも御身大切にしてください。

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2013年の朝ドラ放映と共に書いた私の「ごちそうさん」という日記を
引っ張りだしてきましたので載せます。
2013年12月12 日に書きました。

私の「ごちそうさん」〜さみしいからつけこまれたんやの巻

 和枝は6才で死んだ息子の墓参りに安西先生（実は詐欺師）と出かける。
そして今までの不幸を切々と語る。

　「几帳面すぎて姑に嫌われ、追い出され以来、苦労続きで、なんとか
踏ん張ってこられたのは子のこのお陰です」と亡き子の着物でこさえた
摺りきれたお守りを握り締める。

　「恨みを力にきばってきましたんや」

　《和枝も「もうそういう生き方は止めたい」と思っている。
私も先輩に言われたことがあった。”人を呪わば穴二つ”
てね。子を亡くして婚家を追われ、出戻り、実家の切り盛り
に精をだし、後妻との確執・・・和枝さん、苦労してます》

　悠太郎は、建築家の竹元を通じ、本物の安西教授の存在を知り、
ニセモノ安西は詐欺事件として報道された。

　ショックで寝込んだ和枝〜元気づけたいめ以子は 正蔵に尋ねる。
和枝の好物は、め以子の苦手な魚、鰯だった。

 

　「では鰯料理を和枝に習ったら？頼られるちゅうは張り合いの出る
こっちゃ」と正蔵。

　《そうかもしれないねぇ。私は甘え上手のはずなんだけど・・何故か
姑には甘えられなかった・・何でだろう・・・め以子ちゃんはどうするのかな》

   ☝☝　私は鰯が大好き。ポルトガルは鰯を沢山食べる国。
リスボン祭で鰯を食べた時の日記です。

　和枝はいなくなり・・家族、ご近所総出で探しまわる。家族が家を
空けている間に和枝は、お静さんを蔵に閉じ込め、ガス自殺をはかる。
しかし、やってきた正蔵が間一髪のところで助け出し、娘の頬を叩き
諌める。

 「ガス吸うて、そんなん　詐欺師の思う壺じゃないか。
生きて見返してやろうと思わないかんとちがうんか？」と
正蔵。

　「ずっと、そうしてきたやんか。ずっと・・・なんでわてだけ
こんな目に遭わないかんねん。何が悪いねん。顔か性格か、違うやろ、
こんな運だけやろ。20年以上　いいことなんてないんや。もう疲れたんや」
と和枝。

　《和枝さんがまるで駄々っ子の幼子ように見えた。愛情いっぱいのお父さん
がそこにいるじゃないの。心配する大勢の人がいるじゃないの。苦労したのは
和枝さんだけじゃないはず。母を事故で亡くした弟妹も、お父さんも…》

　「姉ちゃんの心が歪だからやと思う」とあのおとなしい妹の希子が
口を開く。

「今までの不幸せだと思う。でも、それを人にやり返している理由には
ならないし、周りの人がどんどん離れていく。さみしいからつけこまれ
たんや！20年間　ひとつもええことなかったん？そうやって悪いこと
ばかり振り返って…」

　《あの思ったことの十分の一も声に出せなかった希子さんが・・言い
放った厳しい言葉！この台詞を誰に言わせるか・・きっと作者は迷った
だろう。私だったら希子にも悠太郎にも、もちろんめ以子にも言わせら
れない。裏切られ弱り果てた、哀しみのどん底の姉さんに、正論でも
それをぶつけるなんて出来ない。ずっと姉に抑圧されながら育ってきた
希子でも、姉の妹に対する愛情は感じていると思う。言えるはずがない》

　「お前はいい子やった。真面目ないい子やった。お前の悪いのは心で
も運でもない、親や。あんなところに嫁に行かせてしまった俺がほんま
にぼんくらや。恨むんやったらワシやでぇ・・」と正蔵さん。

　《父親の優しさが沁みてくる言葉。みんな　俺が悪いと和枝さんを
かばう気持ち〜親心だわ。》

　傍らにいた、め以子が、お腹を押さえて倒れてしまいます。おめでたです。
食べすぎの腹痛ではないです。

　《それにしても、め以子さん自覚なさすぎ。「少し肥ってきたかも？」
とは…ま、つわりがないからでしょうね。
　新婚さんには最悪の環境下で良くぞ懐妊！悠太郎さんでかしましたね。
どうぞお大事に。》

　 杏さんも天使のような双子の女の子と男の子の三人のお母さん。
そのうえワンちゃんを飼っているいるようだ。育児がどんなに
大変か容易に想像ができる。一体 眠る時間があるのだろうか。

杏の気分ほろほろ (朝日文庫)

朝日新聞出版

2019-01-04

本

　しかし東出家の子供の目標は5人だという。（杏の気分ほろほろ～より）