杏さんは私の大好きな女優さん。
とても知的で頑張り屋さんなことは誰にも知られたこと。
朝ドラは続いて観たことはなかったが2013年の「ごちそうさん」だけはずっと
楽しみに観ていた。お料理もとても興味があったし、録画もして永久保存して
いる。
  夫役の東出さんと結婚されたのには驚いた。それから3人の子供さんにも恵まれ
幸せな日々を送られているものとばかり思っていたがこのたびの悲しいニュース
には杏さんの気持ちを思うと憤りを覚えた。
いろいろな情報が毎日ネットやメディアで騒がれているけれど周囲の人間があれ
やこれやと詮索してものを言ってはいけないのだろう。解決するのはお二人、
いや幼い子供さんたちを含めて5人のご家族。
   しっかりとした彼女であっても気持ちは揺らいでいることと思う。
ゆっくり、周りに影響されずにじっくりと考えて下さい。
  幼い子供たち3人の子育てとお仕事の両立は大変だと思う。周りにお手伝いして
下さる方、優しい人がいっぱいいて下さることを祈ります。お母さんは元気でな
くてはいけません。どうぞくれぐれも御身大切にしてください。
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2013年の朝ドラ放映と共に書いた私の「ごちそうさん」という日記を
引っ張りだしてきましたので載せます。

私の「ごちそうさん」〜あんたを好きになれないの巻
2013年12月14日に書きました。

   流産しそうになり安静にしているめ以子に代わり和枝は台所に立つようになる。
それはそれは見た目も美しく、優しい味のする申し分のない料理を作るのだ。
ただし・・・　一切口はきかない。無言・・・・・で。

　希子は市場の人たちから沢山の食材の差し入れを託った。
その中にめ以子の嫌いな鰯があった。

　《みんなに心配してもらって、め以子はすっかり大阪に溶け込んでいる。
人気者なんだね〜》

 　「め以子」を囲み、お静さん、希子の和気藹々の様子を前に和枝は部屋に
入ることが出来ない。
　昔、姑と夫が「追い出したい嫁に子が出来てどうしようか・・」と話して
いたことを思い出していた。
「子だけもろて里帰すことは出来んの・・？」

　《なんてひどい！トラウマを背負っている和枝。子供が出来ても喜んで
もらえない辛さはどんなだろう。「妬んだらあかん」と自分に言い聞かせ
ている和枝が可哀想で、かわいそうで、たまらない》

                            

　和枝の鰯料理（私の見たところ★鰯の煮付け、鰯のフライ、鰯の蒲焼）に
感激しため以子は、体調が戻るとさっそく作り方を教わりたいと申し出る。

　

《★鰯のつみれ、鰯の骨せんべい★を無言で作って見せる和枝。それを
感激して食べるめ以子。お腹の赤ちゃんにもいいよね〜。カルシュウム
たっぷりだものね。》

　「料理って人柄がでますよね。大雑把な人の料理はやっぱり大雑把で
繊細な人の料理はやっぱり繊細で。気配りが出来る人の料理は丁寧で
優しくて〜。私　お姉さんの料理　すごく好きです！お姉さんからみたら
私の料理、許せないところいっぱいあったと思います。私、鈍感だし
これから少しづつなおして行きたいと思います」と深々と頭をたれるめ以子。

　《大雑把な私には耳の痛いことよ。きっと舅も姑も義弟も私の料理を
我慢して食べていたのかも知れないな。私も姑にめ以子のように素直に
言えたらよかったのかな。思い返せば私はお願いするのが下手だった…》

　和枝は目から大粒の涙を流し・・
「どないしてもあんたを好きになんかなれへんわ」と。

《さんざんいけずしてきため以子の素直な言葉にきっと反省していたのだろう。
「私もいけずしてゴメンな」とそこで一言が出ない損な性分なんだね》

　〜しんどいね。和枝さん。子供じゃないから。
　　長く生きてるから。変わるのはしんどいね。〜

　《ナレーターのぬか床の精の言葉が沁みる。

   
和枝さんが秘かに晒で作っているのはオムツでしょ？
そうでしょ。産まれて来る悠太郎の赤ちゃんのためにお針を走らせているのね。

きっと赤ちゃんをわが子のように可愛がるはず。昔の惨めな自分を思い出したり
もしている。とっくに　め以子の事　好きになっているんだよね》　

　「どないしても、あんたを好きになれへん、あんたを見ていると
むしずが走る、いびられても、泣かされても、私が好きですって？ まるで
仏さんやな、気持ちええやろ？許された方がどんだけ惨めかも思いつかんやろ！
」と悪態をつく和枝。

　「いびられた事は腹が立つけど、ひどい事が出来たのも姉さんが細やかで人
の気持ちがわかるからで、それが料理に向かうと優しい料理になるから、好き
になっちゃうんじゃないですか！」とめ以子。

すると和枝がめ以子の肩を押し倒し 「これでも好きなんて言えるんか？一緒に
暮らそうと思うんか？」

　《何するの!!!!!!　赤ちゃんに何かあったら取り返しがつかないでしょうに!!!!!!!》

　「もう出て行って下さい」とめ以子は言ってしまう。

　「それでえんや。わてを追い出すんは、あんさんや」と
和枝。

　株仲間でなにかと和枝を気にかけてくれる倉田さんの別荘に身を寄せることに。
そして倉田の勧める農家の後妻に嫁ぐ決心をしたと聞かされる。　

　《どうしてまたそんな決断をしたのか・・和枝さんよ。今度は心から一緒に
なりたい人を見つけて幸せになって欲しい。自分を大切にしてもらいたい。
西門家に居ればいいじゃないですか。赤ちゃんが生まれたらせいぜい若夫婦を
助けてあげてくださいな。》

　 倉田さんは和枝の気持ちを代弁する。

　「 自分が姑にされたのと同じ事をしてもめげないどころか自分の事を好きと
まで言うめ以子に対して、自分のくだらなさを突きつけられ、遣り切れなく
なったのでは？・・」と。

　「いけずは私の方だったんですね・・・知らないうちに」とめ以子。

　和枝のいなくなった部屋であるものを見つける。
秘かに縫ってくれていたおむつ。

　和枝の旅立ちの日。

　め以子は「いけずにはいけずで返したい」と和枝に宣言する。

いけずにはいけずで返す？　め以子さんも杏さんもそれは
出来ないでしょう。お二人とも優しい心の根の方ですから～。

　それから　いろいろな人の運命を大きく動かしてしまう
大きな出来事が起こるのだ。