私の愛読書~「ヤマザキマリのリスボン日記」~ 聖アント二オ祭り
注*赤字は本文からのものです。
【テルマエ・ロマエ】の作者ヤマザキマリさんがイタリア人夫とイタリアからポルトガル
に移り住んだのには…
心底ではイタリア人とは性質の異なるもっと静かでシンプルな人たちのいる街に逃げ出したいという思いに駆られていたのかもしれない。欧州にいることが必死になるなら、願望を満たしてくれるのはポルトガル。(P331)
世界中を旅している関口知宏さんも★日本以外に住むとしたらポルトガル★と言っていたっけ。
ポルトガルが大好きな私の今の愛読書は★ヤマザキマリのリスボン日記★です。
もういくつか寝ると《リスボン聖アント二オ祭り》を楽しみにポルトガルへ出発となりますので気持ちは高鳴ります。
その「聖アント二オ祭り」のくだりの話が面白いので聞いて下さい。
今日はみんなでやたらイワシを喰らって、夜通し祭りをやりまくります。そして明日はなにもかもお休みにして、全員昼まで寝ます。すでに公共交通機関も動いていません。全ての住民がお祭り一色に染まるわけですね。
感じとしては、日本の盆踊りの雰囲気に似ています。
リスボン市内の各地域に祭り用のスペースが設えられて、地域の素人バンドが歌をうたったり音楽を披露するステージもあり、屋台ではイワシがじゃんじゃん炭で焼かれるなか、備入谷ワインをあおりつつその匂いにまみれながら老若男女が躍るのですが、踊ることだけを目的に来ている準備万端なおっさんおばさんがいるところなども盆踊りに似ています。
私もイワシをパンに挟んで食べました。これが意外といけるんですよ・・・・・。
マグロもそうだけど、魚ってパンに合います。やってみてください。(P130)
ポルトガルでは私も何回もイワシを喰らっていますが今回は正統派イワシの喰い方
でまいりたいと思います。
パンにイワシを乗せる。
皮をむく(鱗を取らずに塩をしてあるから)
途中 サラダで口の脂分を取る。
もちろん手づかみ。ナイフ、フォークは使わない。
ワインは赤にすること。
新聞に「リスボン聖アント二オ祭りを楽しむマニュアル」ってのが出てまして、持っていくと役立つものというリストというものがございます。
「タクシ―の電話番号、ペットボトルの水、避妊具」
なぜ避妊具なのか謎ですが、この祭りはリオのカーニバルのような興奮をリスボン市民に
もたらすもののようでございます。リオのようなしっちゃかめっちゃかさは全然ないんですけどね。聖アント二オが愛の守護聖人だからでしょうか。
彼は恋愛成就の聖人のほかにも紛失・貧困の聖人とか言われておりますが、この人にお祈りするとパートナーが見つかるとか、いい結婚ができると言われております。
今から800年ほど前に、ここリスボンの貴族の家庭に生まれて修道士としてイタリアに
赴き、働きすぎが原因で36歳でお亡くなりになってます。(P131)
聖アント二オさんはかなりハンサムのようです。
頭の上にカッパみたいなかつらが乗っかってなかったら、絶対わかんなかったと思います。修道服よりも小粋なワンポイントいりポロシャツなんか着てほしいお顔立ちです。
(P131)
マリさんのもろい文章を読み、ふむふむ、へぇ~~などと独り言しながら
ポルトガルに思いを馳せております。
Começou a \"Operação Festas de Lisboa 2017\"
最後まで読んで下さり有難うございます。