「歳をとったら食べなさい」ですって! ① それって本当ですか ?
著者の佐々木淳さんは、1973年生まれ。京都市出身。医療法人社団悠翔会理事長・診療部長。手塚治虫さんの『ブラック・ジャック』に感化され医師を志す。1998年筑波大学医学専門学群を卒業後、社会福祉法人三井記念病院に内科研修医として入職。消化器内科に進み、おもに肝腫瘍のラジオ波焼灼療法などに関わる。2004年東京大学大学院医学系研究科博士課程に進学。大学院在学中のアルバイトで在宅医療に出会う。「人は病気が治らなくても、幸せに生きていける」という事実に衝撃を受け、在宅医療にのめり込む。
「年を取ったら粗食がいい、なんてとんでもない! シニアになったらとにかく量を食べることが大切。肉を毎日でもいい。それが健康につながるという」のだが、本当だろうか?
本書では、まず、高齢者がやせることの問題点を解説する。やせると筋肉量が減って骨折しやすくなり、肺炎の危険も高まる。結果として、やせた高齢者は寝たきりになりやすい。だから「ちゃんと食べることが最高の薬」と言う。そう言われても、年を取るとどうしても食が細くなりがちだ。
そこで著者は、シニア版の食事術を提案する。「1にカロリー、2にたんぱく」を合言葉にマク●ナルドや吉●家のメニューは「理想的な食事」とする。「食欲がない時は、チョコレートやアイスクリーム」「お総菜はいかにもカロリーが高そうなものを選ぶ」……これまでの健康な食事の常識を180度変えるような提案だ。本当にそれでいいのか?と思ったら、本書を読めばその意味がよくわかる。
「年を取ったら食べなさい」という高齢者の栄養指導が自治体でも広がりつつある。一例を挙げると、健診で75歳以上高齢者の体重が1年で2キロ以上減ったら栄養士が訪問するところがある。「お好きなら、ポテトチップや菓子パンもいいですよ」といった指導をしている。やせ防止の栄養指導を始めることで、寝たきりになる人が目に見えて減る実績を上げ、本書の主張は実証されつつある。
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佐々木さんは今年2月まで、読売新聞の医療・健康・介護サイト「ヨミドクター」で、コラム 「訪問診療にできること~最期まで人生を楽しく生き切る~」 を連載していた。この連載でも訴えてきた内容を、本書では、どんな食事を選んだらいいかという方法も含め、より具体的に紹介している。
私は痩せている部類だと思う。BMIも19を切るくらいしかない。
私のように高齢になったら、血管系の病気よりも「衰弱」のほうが怖い。
体型(身長と体重のバランス)を表すBMIも、じつはもともと18歳から60歳までの年齢でつくられた基準だそうだ。文部科学省の調査研究費で65歳以上の高齢者を11年間追跡調査したところ(JACC Study)、もっとも標準的と言われる「BMI 22」よりも、高齢者の場合、ちょっとぽっちゃりな「BMI 25~30」が健康に生きられたという結果も出ています。
米国でも同様の調査結果が得られたそうです。
また、入院した高齢者の退院後3年間の生存率を調べたデータでも、やせ型の高齢者は太めの高齢者に比べて「約4倍」も死亡率が高いことが明らだそうです。
この情報を知って私は意識的に食べようと必死になってます。
「痩せ頑丈」という言葉もあります。体祖計にのると「筋肉質やせ」と出ます。
今日も読んでいただきありがとうございました。
私のBMI向上問題はまだまだ先があります。また書きます。
頑張ります。食べるぞ===!