2015 冬 スペイン・バスクを巡る旅~牛追いのパンプローナ
2015年 12月19日(土)
ビルバオのホテルを9時に出発。山あいの道を走ること2時間半。
★パンプローナ(Pamplona)に着く。
パンプローナはスペインの都市の中で緑や公園が一番多い町。山口市と姉妹都市だ。
スペインの中で一番生活水準が高い町でもある。サンセバスティアンよりも人口が多く
大きい町ということになる。バスク語ではイル―ニャという。
宣教師フランシスコ・ザビエル(1506〜1552)や音楽家のサラサーテ(1844〜1908)
の出生の地でもある。彼らがバスク人であると知ってびっくりポン。
なんといっても有名なのは★牛追い祭り(サン・フェルミン祭り)で毎年7月〜14日
まで開催、牛追い(エンシエロ)は7日〜最終日まで毎朝行われる。
パンプローナの守護聖人である聖フェルミンを称える宗教儀式が起源。祭の参加者が首
に赤いスカーフを巻くのは、斬首刑となったフェルミンの受難を思い出すため。
小説家 アーネスト・フェミングウェイ「日はまた昇る」の舞台で世界的にその名を
知られることになったパンプローナ。カスティ−リョ広場で短い自由時間がもらえ、小説にも登場する1888”年創業の★Cafe Iruna”に迷わず入った。アールデコ調の落ち着いたカフェ。カウンターに銅像があることは知っていたが見るのを忘れてしまった。それか
らトイレも。
★”Cafe Iruna”はこんなところ
7月6日、日曜日の正午に、お祭りは爆発した。いや、爆発としか言いようがないのだ。人々は終日、田舎から入り込んできたが、たちまち町に溶け込んでしまって、区別もつかない。広場は、つねに変わらず暑い日射しの中で静かだった。
百姓たちは、町はずれの酒屋に入っている。そこで飲みながら、お祭りを待ち受ける。…
~アーネスト・ヘミングウェー『日はまた昇る』佐伯彰一訳
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★牛追い祭り(サン・フェルミン祭り)
朝8時、ロケット花火の合図とともに牛追いが始まり、1日平均800人とも言われる
参加者が、12頭の牛に追われるように走り出す。牛追いではなく牛に追われるとい
う感じ。全ての牛が走り終えるまで大体2〜3分。意外とあっという間に終了。毎日、
気質、性格の違う牛が登場するのでその日ごとに違ったドラマがある。18歳以上で
あれば国籍、性別不問。事前の登録なども不要で、誰でも参加ができるところがい
い。だがその時期人口が倍になるほどで宿を探すのは至難の業。
その牛追いをイメージしながら、およそ800mの道を歩く。サンチャゴ巡礼の重要
な街でもあるため、路にはホタテ貝のマークの道しるべがあった。★市庁舎は17c
末のバロック様式を再建したのも。市長はバルコニーに立ち祭りの開始を告げる。
クリスマス仕様の飾り付けがされていた。
サンティアゴ巡礼の道しるべ
大きなゴミ箱です
この道で牛追い祭りの牛と人が走るのです。
牛追い祭りの時はこんなです。 柵をほんの一部分だけ残してました。 伝統衣装です。
幼い子供も着ています。
クリスマス仕様の飾り付けがされていた。
この市庁舎から牛追い祭りがスタートする。
★17c末のバロック様式を再建したのも。市長はバルコニーに立ち祭りの
開始を告げる。
次は★カテドラル(Iglesia Catedral de Santa Maria de Pamplona)に入ります!
お立ちよりに感謝です。