「闇に咲く花」
(8月23日)こまつ座40周年記念「闇に咲く花」観劇に紀伊國屋サザンシアターに行ってまいりました。
人形劇「ひょっこりひょうたん島」はもちろん「頭痛肩こり樋口一葉」「日本人のへそ」「父と暮らせば」など井上ひさしさんは好きな作家です。
こまつ座の半纏を着てお出迎えです。👆
「闇に咲く花」は、昭和庶民伝三部作の2作目として1987年に初演された作品。
劇中では終戦から2年後の1947年夏 の東京を舞台に、“記憶”をテーマにした父と息子(山西惇と松下洸平)が演じています。
今女性に人気の松下さんが出演されるからかな?女性がほとんどといっていいくらい長い列ができてました。
👇👇👇 こまつ座 ビラより
《 あらすじ 》
白球が呼び起こす”あの瞬間”
今まさに「届けたい歴史の真実
昭和22年、夏東京神田。
焼け跡の愛敬稲荷神社に、伝統のエースが帰ってきた。
進駐軍占領下、今日を生き抜くために人々は闇の売り買いに
必死だった。一人息子の健太郎を戦地で失った愛敬稲荷神社の
神主牛木も、今では近くに住む5人の未亡人たちと寄り添って、ヤミ米の調達に奔走している。
そんなある夏の日、戦死したはずの健太郎が愛敬稲荷神社に
帰ってきた。境内に笑顔は弾け、人々は再会を喜び合う。
実業団体野球のエースであった健太郎は球界に復帰しようとするがまもなくC級戦犯の容疑がかけられる。
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演出は初演から引き続き栗山民也氏が担当。
牛木公麿役を山西惇さん ドラマ 相棒でいい味だしておられますが、私は「日本人のへそ」観て以来彼の舞台のファンになりました。ツレも彼の舞台は初めてで芝居の上手さに感激してました。
健太郎役を松下洸平さん ドラマでもご活躍ですがシンガーソングライターでもありますね。多才です。「母と暮らせば」も観ましたが、今回の健太郎役とてもいいです。一回りも二回りも大きくなられてますね。
稲垣善治役を浅利陽介さん 4歳でCMデビュー子役としてスタート沢山のドラマにご出演されていますが生き生きと演じられていてとても良かったです。
ギター弾きの加藤さん役を水村直也さん 俳優でミュージシャンのクラッシックギターの音色は1987年10月9日が初演の初日から。36年経つのですね。素晴らしいギター演奏でした。
尾上寛之、田中茂弘、阿岐之将一、増子倭文江、枝元萌、占部房子尾身美詞、伊藤安那、塚瀬香名子 みなさん熱演で笑ったり泣いたりさせてもらいました。
愚かな戦争によって死んだ者たちの声
「記憶」と「記録」が織りなす
忘れてはいけない父子の物語。
ついこの間起こったことを忘れちゃだめだ
忘れたふりしちゃなおいけない
過去の失敗を記憶していない人間の未来は
暗いよ。なぜって同じ失敗をまた繰り返す
に決まっているからね。
愚かな戦争によって死んだ人々の声がドラマから聞こえてきました。そして井上ひさしさんが「日本の戦後という不確定な時代を問う物語」、36年経った現在でも同じことが言えるのだ繋がれていると…
本文と関係はないのですが今日23日はツレの76歳のバースデーです。
この物語の設定が1947年夏ですからちょうどそのころに生まれたわけですね。
戦争を知らない世代なんです。
👇 多分 還暦頃の写真。ああ~二人ともだいぶ老けまくりですが元気なら、
いや元気でなくてもいいです。ハッピーバースデー!
お芝居のチケットが私のお祝いです。