ナザレはもう夏だった!
6月8日
後ろ髪ひかれる思いでトマールとお別れ。18時30分にリスボンのセッテリオスの
バスターミナルに到着。
ホテルは徒歩圏内で、バスにも地下鉄にも近いので決めた。(朝食は6.9ユーロ
で別料金 1泊70ユーロ リスボンは都会だから高め?)観光客だけでなくビジネス
マンも多い。空港に近いので、あまりに低空で飛行機が飛ぶものだから音はものすご
いし、今にも落ちてきそうで怖いくらいだ。
ホテルの窓から遠くに水道橋?らしきものが見えた。
リスボンのホテルはこんなところにあります。
予約は日本でかなり早くしていた。急遽トマールに寄ることになって一日分
だけキャンセルを頼んだけれど、すでに決済ずみだから出来ないと言われて
いたが、フロントの青年は「いいですよ。キャンセル問題ないです」と言って
くれてありがたや。一泊分70ユーロは私たちの節約旅には大きいのだ。
昨日のトマールは非常に暑くて袖なしを着てしまった。炎天下でも長袖で通
す私がなんてことを…と後悔する羽目に。腕、首筋、足、太陽にあたったとこ
ろ全てに赤く発疹が出ている。腕に白い時計の跡。真っ黒に日焼けしてしまっ
たのだ。自分が太陽アレルギーだったことを忘れてた。
この旅の最後の3日間はリスボンを基点として自由に動こうと決めていた。
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今日も暑くなりそう。お天気次第で★ナザレ(Nazare)にも行きたいと内心
狙っていたが、このところのところの強行軍でツレには言いにくい。「でも行
きた〜〜い!とごり押しでバスに乗った。ナザレまではバスで1時間50分(2
人で往復37ユーロ)
2004年 初めてのポルトガルはツアーだった。
その時 ナザレには訪れている。高いところから見下ろす海岸線の美しかった
こと、名物の鰯が一皿に6匹ものっていて食べきれなかったことくらいしか記
憶がないのだ。ケーブルカーにも乗ったのか、乗らなかったのかも忘れている。
バスターミナルから西へ少し歩くと海岸通りに突き当たる。大西洋を左に見
ながら、土産物屋やレストランが立ち並ぶ歩道を歩く。まだ6月というのに海岸
には太陽を全身で受け止める人たちがいた。驚いたのは白髪交じりの中年女性
がビキニで日焼けする姿。美肌女子を目指す日本女性には考えられない。
ナザレ名物の伝統衣装を着けたおばさんから乾燥イチジクを買う。
「イチジク、イチジク、4ユーロ」と日本語で連呼。かなり観光客慣れしている。
往復3.7ユーロ
お決まりの顔出し”亀の手”
★ケーブルカーでシティオ地区
海岸から標高110m地点の岩の上にあるシティオに、最初の定住地が
できた。
住民は、バルバリア海賊、フランス、イギリス、オランダ各国の海賊
たちからの略奪を避けるため安全な基地を作った。こういった襲撃は19
世紀初頭まであった。元々は漁師町だったが今は西ヨーロッパ屈指のリ
ゾートだ。
展望台から見る海岸線は絶景かな絶景かな。12年前と変わってない。観光客が
多いところが嫌いな相棒も、この景色を見せられりゃ、文句ないでしょ!
★ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会(Igreja Nossa Senhora da Nazare)
にも入る(無料)。内部はバロック様式で祭壇裏の通路はアズレージョで埋め尽
くされ見事だ。12cに騎士の命を聖母が救ったという聖母マリアの奇跡を記念
し建てられた。祭壇の上にあるのが、聖職者がパレスチナのナザレから持ち込ん
だとされる「イエスを抱いた聖母マリア像」。これがこの町の名ナザレの由来な
のだ。
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お昼ご飯は海岸にあるレストラン。日本で言えば”海の家”で着替えやシャワー
もできで食事もできる。白いパラソルの中でピザとサラダとビールでお腹を満
たす。海風が心地よい。
サングラス売りの男、サングラスをしていない人に執拗に
せまる。
ピザとサラダとビールで18ユーロ。トイレは鍵を貰って
ようやく入れる。泳ぐ人はシャワーも着替えの場所もあるようだ。
お隣に私たちと同年代のご夫妻が席をとった。
金髪の奥様は水着に着替え、旦那様は彼女の真っ白な首筋や大きな背中に丁寧に
オイルを塗り始めた。それが済むと、彼女はパレオを着けサンダルを片手に独り
海に向かって歩いていった。旦那様はテーブルでいつまでも見送っていた。
相棒その様子を見て「凄いなぁ。
よくやるなぁ」とやたら感心していた。私も旦那様の献身的な姿を目の当たり
にしてビックリ。日本ではジムで競泳用水着のおばーちゃんには驚かないが、
海岸でのビキニは見たことはない。海の家で孫の帰りを昼寝しながら待ってい
る光景はあっても、水着姿はありえない。あの金髪女性のエネルギーあふれる
底力みたいなものに脱帽。ちょっと日に焼けたら発疹が出てしまう己の軟弱さ
が情けない…。
必死にママの後をついて歩く男の子が微笑ましかった。
リスボンに帰ります。
ナザレのバス停にて。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
明日は終日リスボン市内を歩きます。