【番外編-1】土耳古(トルコ)~グランド・バザールとトルコ生まれのサンタクロースのお話
グランバザール (Grand Bazaar)
オスマン帝国が1453年にビザンチン帝国を滅ぼした時に、
メフメト2世が建設した5000近い店と2000以上の工房、そのほか銀行、
モスクがある巨大市場。今は完全に観光客用。
美しいアーチの天井の下に同じ様な小さな店がひしめきあっていて
何処で買えばいいのか迷ってしまう。 粗悪品が多い事は有名。
「売られているのは全て中国製ですから・・」のガイド氏の言葉を
よそに皆さん、トルコ最後のショッピングにふんどしを締め直して
いる様子。(注:実際、ふんどしの方はいません)
「すぐ壊れるからトルコ人は買わないよ」の言葉にもめげずに迷路の
ようなバザールに飛び込んだ。1時間の買い物競走スタート!
まず、ショールの店。
「コレ、パシュミナ50%ハイッテルヨ」の売り言葉は信じられません
が色がいいものを2枚ゲット。ツレの強気の交渉が功を奏して2枚35ドル
でした。友人へのお土産。
次は怪しげな金銀細工、ジュエリーのお店。ブレスレット
が気に入りました。なんとかという石の名前を言っていたけれど忘れまし
た。パワーストーンでは?なかったかと思います。写真撮り忘れましたが、
細工が繊細で地味ですが良いものに見えました。「3個買うから、おまけ
して!」と言うと、奥から計算機を片手に店主らしきおじさんが出てきて、
「1つ35ドル以下にはまけられない」とガンとしてききません。
らちがあかない、そのやりとりを傍で聞いていた相棒が、私とバトン
タッチ。 相棒ととおじさんとの、まけろ!まけない!のバトルを見て
いて、もう疲れてしまった私は「もう、いいじゃない、この値段で」と
諦めモードの言葉を吐いてしまった。(結構、こういううの苦手です)
すると、相棒はいつにない大きな声で、
「ウルサイ! 俺が話しているんだ!おまえは黙っていろ!」と私に
向かって、怒鳴りつけたのですぅ、、、
相棒は男の割には言葉が優しい、決して大きな声を出すような人では
ないのに、この時ばかりは長年、妻をやっている私もびっくり!返す
言葉もありません。
★しょぼん、、、です、、
店主はそれを見て、私を可哀そうに思ったのかどうかは、
分かりませんが、こともあろうに、3個で35ドルにしてくれたのです。
おまけに、小さな皮で出来た紐つきの袋に一つ一つを丁寧に入れて
手渡してくれました。有難う〜☆〜!優しいおじさんだ〜〜〜っ!
↑の器は今でも食卓で活躍してます。
最後は陶器のお店。ここは最初から黒のサングラスの強面の相棒にまかせ
ました。「ここでは買わない。帰るぞ!」という相棒のパーフォーマンスに
お店の人が追いかけて来て、4分の一の値段で落ち着きました。
「僕の演技力もまんざらでないでしょ」なんて、ひとり喜んでいたけれど・・
あの「ウルサイ!」は結構、相棒の本音ではなかったかと
今になって思うのです。旅のストレス溜まっていたのでしょうか?
カメラ片手に何処に行ってしまうか分からない私のガードマン稼業に
疲れていたのかも知れません。夢中になると、他が見えなくなる私の性分
を一番解っているのが相棒なのです。
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トルコのサンタさんのお話
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行きましたのが12月中旬でしたのでサンタさんを結構見ました。
サンタクロースの起源は4世紀、現在のトルコ・ミラと
いう街の司教ニコラウスとされています。
ある時、ニコラウスは娘を嫁がせることができないほど
貧しい家族がいることを知り、真夜中にその家を訪れて
煙突に金貨を投げ入れました。その時、暖炉のそばには
靴下が吊るされていて、偶然にも靴下の中に入ったこと
から、靴下の中にプレゼントを入れるという習慣ができ
たようです。
ニコラウスのエピソードは街中に広まり、人々から
聖人(セント)・ニコラウスと呼ばれるようになります。
その後もニコラウスは人々の為に尽くし、殉職後は軌跡
が讃えられ聖堂が建てられました。また、セント・ニコ
ラウスのものとされる骨や歯型が今もなお、アンタルヤ
の考古学博物館に収蔵されています。
いや~~知りませんでした。サンタさんが
トルコの司教さんだったなんて~~。
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今日もお立ち寄りありがとうございました。